身体が弛む季節

春先という時期は、一年を通して最もからだが変化する時です。

 

冬の寒い季節から、からだの緊張がほぐれ、頭の後ろの「後頭骨」が弛み、「肩甲骨」が外に開き、「骨盤」も弛み始めます。冬の寒さに適応していたからだが暖かい春、そして夏に向けて汗を搔きやすい身体への準備を始める移行期です。

 

この春先に体調を崩したり、不調を訴える人が多いのも、からだの変化に関係しているものが殆どで、腰が痛むという訴えも、骨盤の変化に伴って「痛み」を感じている場合が多々あります。

 

また春先は「毒出しの季節」と昔の人は表現していました。

からだが弛むと同時に、体内に潜んでいたものが外に出てくる現象で、皮膚に痒みやアレルギーが出たり、目の周辺から膿が出たり、黄色い鼻水が出てきたり、耳垂れが止まらなかったりと人様々です。

 

からだの内部から、不必要なものを捨てる排泄現象です。

 

あわてて医者に行き、薬などで症状を止めてしまうと、体内にある毒素を排泄できずに、からだはリフレッシュされません。からだ自身が春を迎え、排泄する力を発揮して「毒出し」をしているのですから、怖がらずに出し切る時間を待つ……。

これはリニューアルした健康なからだを得るために、じっと辛抱することを覚える時期かもしれません。

 

痛みや痒みが酷い時には、繰り返し「蒸しタオル」を患部に当て、症状を緩和していくと、待つことが出来るようになると思います。

 

出て来た症状に、驚かず恐れず「静かな心」で対峙してみましょう!