怪我の巧妙

ケガを「怪我」と書いて「我を怪しむ」と読みます。

 

ある日突然、階段を踏み外して滑り落ちたり、転倒して骨折したり、怪我をして痛い思いをした時こそ、ご自身を見つめ直す良い機会となります。

なぜ怪我を負ってしまったのか、その当時のこころの状態を分析すると、起きるべくして起きた事故だと「腑に落ちる」現象があります。

 

交通事故でさえも、人は偶然に起きたことと思いがちですが、人間のからだを診ていくと、そこには偶然起こったものとは違うものが働いていることがあります。

それまで言葉に出来ない「不満」を溜めていたり、意識の中で凝固してしまった感情であったり、力を鬱散してリセットする時期であったりと……。

自分の中で自分を壊していく発散していく身体からの欲求が働いていることがあるのです。無意識で働く「力」の存在です。

 

怪我をして、自分の感情の処理がスッキリ付いた場合など、すこぶる早い回復力を発揮します。体を痛めたとしても心では、なぜか爽快な気分になることさえあるのです。

 

怪我をした時こそ、ちょっと立ち止まり、我を省みる。そしてその怪我をプラスとして活かしていく……。

自覚ができると怪我した後は必ず、からだは良い方向に向かっていきます。

 

「怪我」は偶然ではないことに、気付いてみて下さい!