仙骨の妙

人体には頭から首、背骨全体を支える終点に「仙骨」があります。

 

不慮の事故などで粉砕骨折し、再生不可能になったような場合、人工骨で代用できない骨が、この仙骨と頭の蝶形骨の二箇所です。

それゆえ身体には、とても大切で重要な骨であることは理解できます。

 

仙骨は古代から神秘的な骨と称され、何億年と生きてきた人類の古の知恵や、エネルギーが集約されている所とも云われます。

活発な動きや新しい発想を求めているのであれば、仙骨の能力を目覚めさせることが必要です。

これには仙骨と腸骨の接合部である仙腸関節に脂肪が無く、自由に仙骨が動くことが不可欠とされています。仙骨が自由に動くという発想も、初めて耳にする人が多いかと思います。

 

スポーツや運動を行なう際、動こうとする手や足などに意識が走りがちですが、まず「仙骨を起点」として、手足を動かしてゆくイメージが作れると、全身の動きが変わってきます。

 

無駄な力みを省き、からだ全体を無理なく、流れるように使うことは、武術やスポーツでも重要視される事です。

 

また普段の呼吸では意識して、息を吸う際には仙骨を反り、吐く動作で緩めることを続けてみると頭が冴え、からだも格段に活性化してきます。

この時の息は下腹に入っていくように、臍を膨らますつもりで呼吸してみます。

 

日常生活で少しでも「仙骨」に意識が向くようになると、何か良い事がありそうですよ!