筋肉という鎧?

酷い腰痛でSさん(40代後半:男性)がお見えになりました。

 

Sさんは20年以上、営業の仕事に従事されており、謙虚で腰が低く、相手に気を使われることが、身に染み付いている方でした。

 

お仕事で辛いことや怒りを感じること、イライラする場面など心当たりをお聞きしますと「仕事として割り切っているので、ストレスとは考えていない」とのお答えです。

 

ラグビー選手のように筋肉質で大きな体は、Sさんの笑顔とは裏腹に、全身が頚から足首までパンパンに硬直しています。

 

無意識のうちに、全身の筋肉を緊張させて鋼鉄の鎧をまとい、外部から受けるあらゆるマイナスの刺激から、内面の繊細なご自身を守っているかのように感じ取れました。

 

Sさんの奥底にある本音を、日常生活で旨く使いこなせていれば、こうはなりません。

 

童心舎の考える理想的な身体とは、からだを休める時には、全身がすっかり弛みきり緊張を残さぬことであり、からだを使う時には、しっかりと引き締まり、全身を思い通りに自由に使い切る事ができる身体です。

 

※このブログはSさんの了解を得て、掲載しております。