ジョギングを欠かさないRさん(40代:女性)は一日の仕事が終わると、毎日10km走るランナーです。月間では合計250kmを走り、健康管理のためスポーツジムにも通っています。
足の甲と指の間に痛みを感じ、整形外科で「中足骨疲労骨折」と診断され、一ヵ月以上は安静にしているように指示されました。
原因としては、過度の体重負荷や、着地で受ける強い衝撃、走る際に起こる足先の捻じれや、走りすぎ等の要因が考えられます。
ジョギングでの衝撃は、足底・足首・膝・股関節・腰・背骨と伝わり吸収されていきますが、全身の筋肉と骨格が柔軟でないと故障の原因に繋がります。
Rさんの場合、鍛えた筋肉は鋼のようですが、衝撃を吸収する要でもある、腰椎と背骨の柔軟性に欠けていると感じました。
骨格の柔軟性が低いため、着地時の衝撃をからだ全体で受け止められず、その結果、末端の足先にしわ寄せがきています。
またRさんは呼吸器が強く、運動能力も高く、動きながら物事を考える方です。このタイプの人は、じっとしているとかえって疲れ、動かないと頭も働かないという、資質を持つ方々です。
痛みを感じていても、どうしても走ってしまう、走り続けてしまう、エネルギーの方向性があります。
まずご自身を知り、足の痛みのサインを感じたら、スイミングなどの、足の負担の少ない運動に切り替える「勇気」が大切です。
骨折の回復を早めて、痛みを抑えるための鍼を打ち、あわせて足底筋を鍛える運動療法と、骨格の柔軟性回復に取り組んでいます。
※このブログはRさんの了承を得て、掲載しております。