介護する人

義父の介護に携わりながら、ご自身が大病を経験されたMさん(40代:女性)がおります。

 

結婚5年目で義父が脳溢血で倒れ、以来ずっと介護を続けてきました。

一生懸命にお世話し、毎日を完璧にやろうという思いが強く、がむしゃらに取り組んできました。

ヘルパーさんにも頼らず、苦しくとも、ご主人やご家族には、一切弱音を吐かずに、過ごしてきました。

 

気が付くと、不安とストレスで眠れなくなり、心療内科で「うつ病」と診断されました。

続けて原因不明の「心筋炎」に罹り、生死をさまよう状態の中、大手術で一命を取り止めました。

 

Mさんの背骨を観察しますと、胸椎の上部が非常に硬く詰まりがあるため、呼吸器や循環器に影響が出ることが予測されます。また右の骨盤に動きが見られません。

この状態は、日常から頭を使い、考えすぎる傾向がある方に、多くみられます。

 

我慢強い・忍耐強い・弱い自分に負けない・などが美徳とされた時代もありますが、耐えることに「無理」を感じていなければ、それはその人の自然体であり、能力です。

 

からだの不調が現れてきたり、ストレスを溜め込んでいるのであれは、そこに無理があり、ひずみが生じ、必ずいつかは限界を迎えることになります。

 

真面目で几帳面な性格から、完璧を求めて行動してしまいがちですが、頑張り過ぎず、苦しい時は苦しい、辛い時は辛いと「本音」を表現できることが、とても大切です。

弱音を吐くことや、助けを求めることは、決して恥ではありません。

 

ご自分を守ることです。

 

※なお、このブログはMさんの了解を得て、掲載しております。